一昔前は番犬として庭先に鎖で繋がれている犬、というのが柴犬の印象でした。今ではコンパニオン、愛玩犬として大切な家族(うちの子)という地位を得て室内で飼育(生活)されている柴犬が珍しくないほどです。

 この柴犬のルーツとなる日本原住犬と人との関わりは遠く、縄文時代からありました。縄文人は狩猟の重要な助手として犬を飼いならし生活を共にしていたのである。

 そう、その血を受け継ぐ柴犬(日本犬)は、勇敢なハンターなのです。

 また、洋犬種のように人間の都合によって改造された犬ではなく、原始古来の犬の姿をそのまま残しオオカミやコヨーテのような野生の体質・性質を持ち合わせている貴重な原種性を十分に備えた犬種*と言えるのです。

 *アメリカの科学誌『サイエンス』Vol304(2004年5月21日発行)に、ハイイロオオカミとAKCに登録された85種の純血種犬の遺伝子構造(DNA)を比較した結果、最もオオカミのDNAに近いのは柴犬、秋田犬、チャウチャウ、バッセンジと発表された。

 そんな日本犬も明治維新以降、海外からの文化や犬の輸入によって日本人の欧米志向は高まり、日本犬を粗末に扱い、外来犬種との自由交配などで急速に雑種化が進み、大正末期には町を徘徊する犬たちに立ち耳・巻き尾の純粋な日本犬は見られなくなりました。
「これは大変だ!」
「日本犬を保存しよう!」
と、運動を起こしたのが日本犬保存会(昭和3年6月創立)の創立者である斎藤弘吉氏であった。氏は日本各地の山に分け入り、猟犬として生存しているであろう純粋日本犬の地道な捜索と調査・研究を重ね絶滅寸前の日本犬を保護し優秀な日本犬を後世に残していこうと呼びかけました。

 

 そして昭和6年、秋田犬を筆頭に甲斐犬、紀州犬、越の犬、柴犬(昭和11年指定)、北海道犬、土佐犬(現在の四国犬)が日本古来の蓄養動物として天然記念物に指定され、日本犬の保存運動に大きく拍車がかかりました。

 そう、柴犬(日本犬)は、日本人の文化と共に息づいた日本の文化財なのである。

 日本犬の犬種名はその出産地の地名で呼ばれる。秋田犬、北海道犬、紀州犬、甲斐犬、四国犬などがそうであるが、なぜか柴犬だけは違う。
小さいものを「シバ」と呼ぶから。
枯れた柴色だからとか。
柴の合間を巧みにくぐり抜けるから。
柴に隠れて獲物を狙うから。
信州の柴村にいた猟犬だから。
など、柴犬の犬種名の由来はいろいろな説がある。

 ちなみに柴犬の読みは「しばいぬ」である。

 では、柴犬の出産地は何処なのか・・・? 中部山岳地帯(岐阜・長野間の山間)や山陰地方(島根)で猟師が赤褐色の小型の地犬、いわゆる「柴犬」を猟に使っていました。

  そう、柴犬は素朴な山の犬なのである。

 柴犬の魅力は自然と同化する素朴さの中にある「渋さ」。その「渋さ」の中に、そこはかとない「味わい」があるところである。「侘び・寂び」を 感じ取ることのできる日本人にとって、「侘び・寂び」をかもしだす柴犬はとても深い関係で結ばれていると思う。

 現在、柴犬の特徴として言われる、無駄吠えが少ない、我慢強い、勇敢、向こう見ず、呼びが聞かない、主人以外に馴れない、などは野生の本質が残る証拠であろう。

参考文献 「愛犬の友<犬種別>シリーズ柴犬」誠文堂新光社

 
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